松と当店「躍る大地」について
初めての公式ブログです。
当店のブログをご訪問くださり、誠にありがとうございます。
当店が松関連の商品を扱う由来についてお話させていただきます。
庄内の黒松
元々新潟県から秋田までの日本海沿岸部は庄内砂丘と呼ばれる、
長さ35kmにも及ぶ砂丘があります。
鳥取砂丘や吹上浜砂丘と並ぶ日本三大砂丘なのです。
しかし、鳥取砂丘と比べると、明らかに違います。
それは黒松の防雨林が並んでいるからです。
江戸時代本間様による植林事業
元々、砂漠のような砂丘だった庄内砂丘が
今のような緑豊かな黒松の林になったきっかけをお伝えします。
それは、江戸時代庄内の豪商本間家によるものでした。
「本間様には及びもせぬがせめてなりたや殿様に」といわれるほど、
本間家の栄華は殿様を凌ぐものでした。
その本間家が私財を投げうって行った事業が黒松の植林事業です。
元々砂嵐が起こり、民家や庄内地方の田畑が砂に埋まるという
甚大な被害がありました。
その被害を食い止めるために、本間家三代目の本間光丘を中心に
松を植えるという作業が始まったのです。
最初は植林の技術などありません。
植林しても黒松が枯れてしまう。また植える。その試行錯誤だったのでしょう。
1976年宝暦11年には黒松10万本が植え付けられたという記録が残っています。
300年の歴史を誇る庄内の黒松
それ以来、庄内地方は黒松の防風林に守られています。
今でも枯れた木を伐採し、新たな苗を植えるという作業は続けられています。
長さ34キロにも及ぶ庄内の黒松。
庄内メロンを始め、多くの野菜や果物が庄内では生産されています。
庄内地方の人々の暮らしを守ってくれている。それが庄内の黒松なのです。
出羽富士と呼ばれる鳥海山
鳥海山は山形県と秋田県に跨る標高2236mの活火山です。
富士山にも似た美しい形から、「出羽富士」または「庄内富士」と呼ばれています。
ふもとにある「丸池さま」と呼ばれる池は県内では唯一湧水が水源となっている池があり、
息をのむ美しさです。
そのそばには「小山崎遺跡」など縄文時代の遺跡もあります。
縄文時代中期~後期の遺跡だそうです。
人骨と共に鮭の骨が見つかったとか。
丸池様のそばを流れる牛渡(うしわたり)川は鮭が遡上する川でもあります。
昔の人も同じように鮭を食べていたと思うと感慨深いものを感じます。
鳥海山の赤松
豪雪と湧水が豊富な水をもたらし、ブナを中心とした広葉樹が多くみられます。
しかし、林の中を走っていると時折見つけるのが赤松の木です。
全く農薬など撒かれていない自然豊かな場所にひっそりと生息しています。
だから、「鳥海山 赤松」で調べても、何も出てこないです(笑)
人から注目されない場所で生き生きと枝を伸ばしています。
過去の先人の努力と自然の恵みに感謝して
庄内の黒松と鳥海山の赤松。
わたし達「躍る大地」を支えてくれる松たちです。
わたしが庄内酒田に住む。ここでだれかの幸せを願って働く。
そう決めたとき、自分の内側からアドバイスが聞こえました。
「地元の松を活用しなさい」
それからまだ日が浅く、松に関して勉強しながら商品作りをしています。
しかし、地元の豊かな松を利用させていただき、
身近で松が手に入りにいくい地域の方のお役に立たせてもらう。
それが私たち「躍る大地」が取り組む仕事であると考えています。
まだまだ未熟で、松に教えてもらいながらの事業です。
しかし、お客様に歓んでいただける商品をお届けできるよう、
日々努力していきたいです。
躍る大地 及川美由紀 拝
関連情報
松葉関連商品の製造・販売 | 躍る大地
【躍る大地】は、松葉オイルをメインとして他、松葉関連商品を製造・販売しています。メインの「九鬼太白ごま油」を使った松葉オイルは、テンペル、ケセルチン、α-ピネン、ビタミン類(VA,VC)など成分がたっぷり。日常使いとしてはもちろん、プレゼントとしてもおすすめです。「やりたいことをとことんやれる」心と身体を育みませんか?
屋号 | 躍る大地 |
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