松葉を紙で巻いたものを松葉たばこといいます。一般のたばこと違い松葉たばこは一切添加物の含まれていない健康タバコとして、最近注目されています。筆者は松葉タバコについて過去数本の記事を投稿しております。

松葉タバコにタールはあるの？松葉タバコのメリットと実際の体験談をご紹介！ | 躍る大地 (odoru-daichi.com)

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今回は筆者自身が肺を患った体験とその対応策、そして昔の人は松葉タバコをどのように活用していたのかについて、お伝えさせていただきます。よかったら最後までお付き合いください。

消毒液のスプレーで肺が苦しくなる

実はとても肺が苦しくなりました、はい（苦笑）。消毒液のスプレーを嗅いでしまったことが原因です。もともと化学物質過敏症で、一般の人より過剰に化学物質に対して反応します。例えば、部屋の空気を洗浄するためのスプレーは、匂いをかいだだけですぐに気持ち悪くなります。天然のアロマをたいている空間は心地よいのですが、化学物質、人工的なものには過剰に反応するのです。香水や、柔軟剤などの匂いも苦手です。

消毒液のスプレーは自分で使ったのではなく、近くの人が使用していました。しかし、霧状になっている液体は空間に広く飛散します。その一部を吸い込んだだけで胸が苦しくなったのです。その日の夜は胸の奥まで重苦しく呼吸しても、その苦しさは出て行きません……。重く肺の一部が硬くなっている、そんな感じでした。

陰陽五行からみる肺と感情の関係

五行という古来東洋にある考え方によれば、肺という臓器は悲しみと関連があります。ちなみに、心臓と関連のある感情は喜びです。喜びというとポジティブなイメージがありますが、実は喜びすぎというのが病氣につながります。例えば、儲かりすぎて笑いが止まらないという経営者は、心臓を患うことがあります。他の臓器と感情との関連は以下の表の通りです。五臓と五志というのが臓器と感情の関連を表しています。

私は肺が苦しくなってから、意味もなく原因も分からず「悲しいという感情」が心の奥からどんどん流れてくるようになりました。ただただ悲しい……。のたうちまわるほど肺が苦しいわけではないのです。安静にしていると肺が重苦しいなあと感じるレベルです。でもそうすると、悲しいという思いに飲み込まれて行きます。この五行の関連を知っているから悲しいのか？知らなくても悲しいと思い込まされるのか？

別に悲しがらなくてもいいじゃん！

そう思った途端、松葉タバコを吸おう！と思いつきました。

松の力を直接吸い込む

松葉たばこは乾燥させた松の葉を紙巻用のペーパーで巻いて吸うタバコのようなものです。たばこという名称を使っていますが、一般的なタバコとは大きな違いがあります。

戦時中には市販しているタバコが配給となり、それだけでは足りない人たちは何とか似たものを作ろうといろんな葉でタバコを作りました。その中で松葉を使ったタバコは人氣があったようです。理由は爽快感と体調が良くなるから。他の葉で作ったタバコはおいしくなかったようです。詳しくは大正１５年に書かれた書籍松葉煙草傳授書（アーカイブがあります）に記載されています。

松葉で作ったタバコは呼吸器に対して薬効があります。もともと松葉は五臓に対して効果があると言われています。松に「ピネン」という成分があります。松林を歩くと感じる爽快感の香り成分です。また、リモネンという柑橘系果物に多く含まれている甘酸っぱい香りも松葉タバコを吸うことによって肺に届きます。良いものを直接肺に入れる。肺に取り込む。それが「松の力を直接吸い込む」松葉タバコの醍醐味なのでしょう。

（体験談）肺が苦しかった時松葉たばこを吸ったら……

松葉たばこを吸ったところ、一本吸ったら肺の重苦しさが格段に減りました。今回私が吸ったのは松葉ではなく、松の繊維を紙で巻いたものです。葉より巻きやすいので、繊維を保管していました。

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そして吸った時、松葉たばこは天然の吸入剤だ！と思いつきました。

昔ヘビースモーカーだった時、風邪をこじらすとたいてい気管支炎になっていました。ゼーゼーヒューヒューします。そうすると、耳鼻咽喉科で吸入し、吸入のスプレーをもらってきました。口に向かってスプレーしてヒューっと吸い込むアレです。喉の奥まで薬剤が入り、呼吸が楽になります。松葉を吸っても呼吸は楽になりました。加えて、松葉の場合、松の香りを楽しむことができます。火の粉が落ちたり、すぐに火が消えてしまうというデメリットを除外しても、天然成分で肺が楽になるなんて！松の力は偉大だなあと改めて感じました。

そうそう！まとわりついていた悲しみはどこかに消えていってったこともお伝えしておきます。

松葉たばこについての過去の文献、そしてロシアでも松は大活躍！

前述した書物松葉煙草傳授書（アーカイブ）によると、喘息に効果があることが知られています（17頁参照）。また、ロシアでは松が気管支、喘息の治療にも使われています（こちらの記事を参考にしました）。松葉を煎じて飲んだり、点滴、あるいは、松葉風呂に入っているようです。残念ながら、松葉タバコとして使用しているサイトは見つけられませんでした。しかし以下のスクリーンショット写真のように、松に関するサプリメントが大量に存在していることを知りました。

松が血液や肺をきれいにする効果があることは、昔の日本でもロシアでも認められているということでしょう。

また「喘息が苦しいとき、松葉たばこを吸ったら楽になった！」という体験をブログやtwitter（現在のX）に投稿されているのを目にしました。このような松葉たばこで肺や呼吸器系が楽になるという体験は私だけでなく体験している人が他に居るんだなと認識しました。

日本古来からある松で身体を無害化

今回私は松葉たばこで肺の苦しさから解放されました。もちろん松葉たばこだけでなく、デトックスためにほかの方法も試しました。スギナ茶、すぎなの腰湯、生姜の温湿布などです。松葉たばこは直接肺にアプローチするので特に効果が期待できると推測できます。身体に入った毒物を無害化するために松の力を借りることは、もともと日本人に備わっていた智慧なのかもしれません。