なぜこれほど松が枯れるのか?その原因にせまる①
先日投稿したとおり、今年の松枯れは相当なものです。地元酒田市は2024年より2倍増の松が枯れています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
庄内地方の松枯れ18万本前年比38%増|荘内日報より | 躍る大地
なぜこれほどまでに松が枯れたのか?筆者なりの考えをお伝えさせていただきます。現段階での私見ですので、今後検討材料が集まると違った見方があるかもしれないことをご了承ください。
高温少雨に弱い松

2025年の夏、とても暑く降水量の少ない季節でした。朝日新聞デジタルの記事
「高温・少雨の異常気象だった山形の7月 観測史上1位を軒並み更新」
によると、2025年7月の平均気温
- 山形市 28.2度
- 酒田市 27.7度
- 鶴岡市 27.6度
- 米沢市 27.2度
→観測史上初の高温!
7月の降雨量は
- 山形市 8.0ミリ
- 鶴岡市 5.0ミリ
- 米沢市 24.0ミリ
- 酒田市浜中 2.0ミリ
- 酒田市飛島 2.5ミリ
山形市の場合、7月の20年までの30年間の平均降水量は187・2ミリで12カ月中最も多かったが、今年はその4・3%に満たなかった。
このように山形県内はどこも高温少雨でした。これは全国的な傾向だったと皆さん自身の体験と共に記憶されているかと思います。
酒田に限っては55日間雨が一滴も降りませんでした。そして、上記の7月に2ミリしか降らなかった酒田市浜中という地域は黒松が海岸沿いに植えてある場所。その道沿いの松は軒並み枯れています。
今回に限らず、以前にも気温が高く雨が少なかった時期に松枯れが多かった、というデータを見つけました。

上のデータを見ると「平成6年にも高温少雨で全国的に異常渇水」という文字が。その年に大きく被害量が増加しています。従って、高温で雨が少ないことは松が枯れる要因になると考えることができます。
松の根は横に拡がる
植物の中で特に松だけが枯れる……。話題になっている松くい虫の被害が直接な問題ではありますが、根本的に暑いから、雨が少ないからでこれだけ枯れるのは松だけでした。他の広葉樹も枯れていましたが、松ほどは枯れていません。その違いは何でしょうか?
松の根は横に広がります。他の植物は主に下へ下へと根を下ろします。岩肌に松が生えているのを見たことがあるかもしれません。それは松が地中深くではなく、横に根を広げるから、少ない土や砂でも生えることができるのです。

松の根は横に広がるということは、根は土の浅い部分にあるということ。雨が降らなければ土の表層部には水分は無くなります。結果、松の根のある辺りには水気の無い土や砂しかない状態に。いくら生命力が強い松といえども、水が無ければ生きていけません。
松の木が弱くなれば、当然天敵である松くい虫の標的にもなるでしょう。
次回はその松くい虫とは?についてお伝えさせていただきます。
ありがとうございます。
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