お正月に門松を立てない東京・ 府中の風習
2026年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

正月に門松を飾る風習
お正月といえば、松飾り。特に門松はその家に災難がないように祈念して飾られます。1月7日に片づけることから、飾っている期間、元旦から1月7日までを「松の内」と表現します。松は一年中青々としており、長寿の象徴、めでたい植物として扱われてきました。そのように、松と正月は縁の深い関係です。しかし、筆者の生まれ育った東京都府中市という場所では、門松を立てません。その理由について探ってみました。最後までお付き合いいただければ幸いです。
待つことが嫌な「大國魂神社」

東京都府中市には「大國魂神社」という神社があります。西暦111年からあるという歴史ある神社です。その昔武蔵野国(現在の埼玉、東京、神奈川あたり)の国府だった府中の中心的存在としての役割を果たしてきました。そんな大國魂神社には、神社に植えられている松の木がありません。
この話を書くまで「そうか、大國魂神社には松の木が無かったんだ」ということに気付いていませんでした。
大きなケヤキの木がたくさんある大國魂神社。そのケヤキは鎌倉時代の前九年・後三年の役にまでさかのぼります。源頼義・義家の父子が奥州征伐の戦勝を祈願し、ケヤキの苗木を植えました。その数1000本。今もその名残で大國魂神社の参道、けやき通りには立派なケヤキが夏は木陰を作っています。

話は戻って。なぜ神社に松の木が無いのか、大國魂神社のホームページに詳細が載っています。以下、引用です。
■境内に松の木なし
境内には松の木が一本もなく、また植樹してもすぐに枯れてしまうといわれています。これは神様がまだ現世の神として散歩しているときの話です。大国様と八幡様が、「どうだい、大国さん、2人で武蔵野の野原に行こう」ということで出かけたものの暗くなっても宿が見当たりません。そのうち八幡様は「ここで待っていろ、俺が宿を捜してくる」と言って出かけましたが帰ってみえません。待ちぼうけをうけた大国様は、「まつはういものつらいもの」「まつは大嫌いだ、まつのはいやだ」と言われたそうです。ここから、大國魂神社では「待つ」を「松」にたとえて、植物の松を嫌うようになったのだと言い、今でも境内には松の木は一本もなく、植えてもすぐに枯れてしまうと言われています。また府中では正月の門松にも松を使わない習慣が残っています。
このように、神社に松の木が無いのが影響したのでしょう。氏子である府中の人たちも「待つ」ことを忌み嫌って門松を立てないことが習慣となりました。ちなみに門松の松の代わりに竹で門松を作ります。それでも《門松》と呼ぶのが興味深いです。
《府中郷土かるた》で知る地元の風習

こちらは「府中郷土かるた」です。府中では小学3年生の時、この郷土かるたで府中のことを学びます。
わたしは幼い頃、この郷土かるたがとても好きでした。だから、いまでも覚えています。
《あ》「朝鳴る鐘は高安寺」
《け》「京王線は大正5年」
《わ》「和算の学者 関孝和」
《そ》「それ行けみんなで健康センター」
案外何十年経っても覚えているものです。
そして、「松を立てない正月飾り」は府中に生まれ育った筆者にとって当たり前の風景でした。そもそも、新興住宅街だと門松を立てるお家は少なかったですが。
松をめでたいと思わない地域もある
松は日本の文化の中ではめでたいものの象徴として大切にされてきました。しかし、一部の地域にとっては、あまり歓迎されない扱いも受けていたのです。
「松は『待つ』だから」と忌み嫌っていた場所で生まれ育った筆者が、50歳後半となり、松を扱うことを生業にする、と不思議な因果を感じます。
🍀🍀🍀
2026年春頃まで、松関連商品の販売を休止致します。ご迷惑おかけしますが、ご理解いただけますと幸いです。
関連情報
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