松葉茶は何分煮だせばいいの?効果的な煮出し方と「声枯れ」の時に試した体験談について
松葉茶を飲むのならおいしく淹れたいものです。しかし実際に飲むときにどの位煮出せばいいのか、気になるところです。今回は何分煮だせばいいのか、煮出す時間によって効果が違うのかについてお伝えします。そして、筆者が実際に「声がれ」で困っていたとき、煎じた松葉茶で効果があった体験談もご紹介します。
目的によって煎じる時間は変わる
松葉茶を飲むときにどんな目的で飲むのでしょうか?健康維持や美容のため、ただ「おいしく飲みたい!」という理由であれば、「健康茶」として飲むことが目的でしょう。
一方で松葉の持つ効果、例えば「コレステロール値を低下させたい」「皮膚疾患を改善したい」あるいは「風邪の諸症状を良くしたい」など、薬草としての効果を求めるのであれば、「薬草茶」として用いることを目的としています。
健康茶として飲むなら煮出す時間は短い
この「健康茶」としてなのか、「薬草茶」として飲むのかで煮出す時間が違うのです。
簡単に言ってしまえば、「健康茶」なら煮出す時間は短くて、「薬草茶」としては煮出す時間を長くして「濃く煎じる」ことが大切になります。松葉茶を商品で購入する場合は、商品におススメの飲み方が記載されている場合があります。当店の松葉茶を例に挙げてみます。
沸騰した1Lのお湯に松葉茶1パックを入れ、そのまま20分煮出します。そのまま10分待つと風味豊かな松葉茶が出来上がります。
ちなみに、時間のない場合に出さなくても熱いお湯をポットに入れてお茶パックを中に入れておくときもあります。それでも風味は感じます。煮出さなければならない、と思わなくてもいいかもしれません。
こちらの記事も参考になさってください。
薬草茶として飲むならじっくり煎じる
一方、薬草茶として松葉茶を飲む場合は、最初のお湯の量から半分あるいは、1/3になるまで煮出します。そうすると、薬草がしっかり煮出されて、その植物のもつ効果効能を得やすくなります。これは、松葉茶に限ったことではなく、薬効のある草から効果を得たいときにおススメする煮出し方です。
最初に沸騰させて、あとはじっくりと弱火(とろ火)で時間をかけて煮出します。時間的には30分前後が目安となります。
健康茶として飲むなら、煮出す時間は短くてよい。
一方、効果効能をしっかり得たいのなら長くじっくり煮出す。
声枯れの時に松葉茶!濃く煎じた松葉茶を飲んだ松葉茶の効果は?
先日筆者は風邪をひき、声がほとんど出ない状態の日が数日続きました。健康茶として松葉茶は飲んでいました。しかしこの「声枯れ」をどうにかしたい!といつもお世話になっている書籍「松葉健康法」を読みました。以下のように書いてありました。
しわ枯れ声・・・生の松葉20gを刻み、540mlの水で2/3量になるまで煮込み、数回に分けて服用する
では実際に作ったときの写真を交えて改めて解説していきます。
声がれのときの松葉茶の作り方
①生の松葉20gを用意します
松葉20g……実際に計ってみると、案外たくさんの量が必要なことが分かりました。
②松葉を細かく刻みます
刻む前に松葉の根本にある「袴」を外します。根本の灰色がかっているのが袴です。袴が付いているとえぐみ、苦味の原因になります。わたしは爪でしごきます。すると簡単に外れます。
松葉を刻みます。ハサミでも切れますがあちこち散らばります。包丁とまな板を使ったほうがベターです。
③540mlの水で煮出します
鍋に540mlの水を入れ、先ほど刻んだ20gの松葉を投入!そして火をかけます。
火にかけて5分後の松葉の状態です。緑いろが抜けてだんだんと渋い色に変わってきました。
④2/3量になるまで煮詰めます
火にかけて40分後の松葉茶です。茶こしを使って煮出した松葉茶を計測しました。540mlの2/3だから360mlだったのですが、煮出す時間が長かったようです。260mlまで煎じてしまいました。今回は薄めずにこのまま飲むことに。
⑤数回に分けて服用する
以前漢方を飲むとき、食間に飲んだことがありました。朝とお昼の中間(10時ころ)、昼と夜の中間(15時ころ)、寝る前(22時ごろ)の3回です。今回はそれに倣って、3回に分けて食間に飲みました。声がれしているということは喉に炎症があるということ。身体が疲れている状態なので、なるべく横になって休息を取りました。
実際に煎じた松葉茶の効果は?
飲んだ翌朝です。声がかすれてはいたものの、相手がよく分かるように声を出せるようになりました!それまでは、耳元まで行って話さないと伝わらないくらい、声が出なかったのです。一日で劇的な変化でした。これはあくまでわたしの体験です。他の方がここまで効果がでるかどうかは分かりません。個人差があります。また松葉の状態(生でイキイキしている松葉かどうか)などの条件によってもかわるでしょう。
しかし、短く煮出した松葉茶より長く煎じた松葉茶のほうが効果が得られやすいというのは、この体験を通してよく分かりました。
松葉のパワーで不調を改善
今回は野草茶として松葉茶を飲む場合は、長く煮出すこと。濃い松葉茶は効果効能を得やすいことを私の体験を含めてお伝えしました。煮出す時間がもったいないとか、面倒に感じることがあるかもしれません。しかし、もし松葉の持つパワーで自分の体調を改善したい場合は、長く濃く煎じてみてください。また、日々の健康維持に役立てたい場合には、短く煮出すことで充分植物の恵みを頂けます。目的に応じた煮出し方で松葉茶を飲んでいただけたら、幸いです。
関連情報
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