躍る大地

(エッセイ)息苦しいときに松葉タバコを吸ってみた

塩素系漂白剤を使った時のことだった。ツンとした匂いが鼻に着く。厚手のビニール手袋はしたが、換気扇を点けず、マスクもしていなかった。

 

ああ、やってしまった……。

 

その後作業していると、だんだんと胸が苦しくなってくる。せめて、換気扇回せばよかったな。漂白という目的は達成できたが、肺まで白くするつもりはなかった。

 

やるべき作業を終えて、その場を離れた。

 

苦しい。

 

塩素系の漂白剤というのは、肺の奥まで甚大な影響があるらしい。

 

ネットで調べてみると、気持ち悪い場合はその洗剤を持って病院に行ったほうがいいと書いてある。でも基本的に病院は行かない質だ。

 

自分で治すにはなにかいい方法はないだろうか?

 

車を運転しつつ、なにかひらめくのを待っていた。

 

 

 

 

 

そういえば、セイタカワダチソウはお風呂に入れるとデトックスになるらしい。温まるから汗をかく。

 

10月ごろ、花が咲く前に刈り取って乾燥させているセイタカワダチソウがある。それをお風呂に入れよう。

 

 

 

 

 

 

 

それと……。

 

久しぶりに松葉タバコを吸おう。松葉は肺にも効果がある。ひと昔肺結核の人達が入院するサナトリウムは松林の近くにあったのが何よりの証拠だ。普段喫煙習慣がないので、松葉タバコも吸わない。でも、肺や呼吸器に効果があるのは、以前からよく知っている。

 

 

久しぶりに巻いてみる。

 

案外キレイに巻けるものだ。

 

 

裏の廊下の窓を開けて、外に向けてライターで火をつける。なんだか不良になった氣分だ。思い切り吸い込んでから吐いてみた。ふぅ~。松葉の香りは肺の奥まで行き、香りがなくなった呼氣だけが戻ってきた。

 

 

 

そうだな、しばらくぼぉっとしていなかった。なにか急いているわけでも、焦りも感じているつもりもなかったけど。ゆっくりとなにも考えない時間を持っていなかったな。

 

 

松葉タバコを吸いながら、雲に隠れている鳥海山を思い浮かべていた。

 

 

 

 

この記事を書いた人

及川美由紀(みぃちゃん)

1969年生まれ東京都出身。2022年鎌倉より山形県酒田市に移住。「庄内に住むのなら松の良さを広めなさい」という内なる声に導かれて松仕事を始める。(好きなこと)文章を書くこと、夫と踊ること、氣功すること、ヴィーガン料理を作ること。著書に「心の病は自分で治せる」がある。愛読書は「大日月地神示」。

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