最近注目を集めている「ヴィーガン」ですが、食べられるものや生活の制限などが厳しく、続けるのは難しそうだと思っていませんか？ヴィーガンの定義を理解し、始め方を知っていれば誰でも始めることができます。「ヴィーガンのことを知りたい」「実際にやってみたい」と思う方は、この記事を読んで健康的な生活を始めてみましょう。

ますはヴィーガンの定義を知ろう

ヴィーガンは、動物性食品を一切摂らない「完全菜食主義」のことであり、肉・魚に加えて、卵や乳製品も口にしません。食べるものは青果物や穀類、豆類などが中心です。

動物性食品を排除する菜食主義が基本ですが、ヴィーガンの中には動物実験をした化粧品や日用品、レザーファッションなどを避ける「エシカルヴィーガン」も存在します。すべての生命を尊重する道徳的な生き方で、動物の消費を削減することにより、環境問題の解決にもつながると考えています。

ヴィーガンを始める3つのポイント

ヴィーガンを始めるときは、3つのポイントに注目してみましょう。

• なぜ自分はヴィーガンを始めようと思っているか？理由を明確にする
• ヴィーガン料理はどんなものがあるのか？実際に作れるのか調べる
• どの程度のヴィーガンを実践するつもりなのかあらかじめ定義する

それぞれ詳しく解説していきます。

ヴィーガンを始める理由を明確にする

ヴィーガンを始める理由を明確にしましょう。なぜヴィーガンを実践しようと思ったのでしょうか？

• 健康になりたいから
• 身体にいいだろうから
• 美容のため
• 動物保護などの観点から
• 人間は植物性の食べ物だけで生きていけると知ったから

など理由は様々でしょう。ヴィーガンを始める理由が明確でないと、すぐに挫折します。「周りがやっているから」「流行みたいだから」などの理由では長続きしない可能性があります。ただ、ヴィーガンを始めてみてヴィーガン食が楽しいと思えば、難なく続けられるでしょう。

ヴィーガン食についての知識を仕入れる

そもそもヴィーガンの人たちはどんな食事をしているのかリサーチします。サラダばかり食べているのか、昔ながらの穀物中心の食事なのか、肉や魚を食べない場合、他に何を代用しているのか。乳製品を食べない場合は、他に何を口にしているのか。身近にヴィーガンを実践している人がいれば直接聞いてみてもいいでしょう。ヴィーガンの知識を仕入れることで、ヴィーガン食を実践するイメージが湧いてきます。それは心の準備にも繋がります。イメージが湧けば、ヴィーガンをやっていける自信が湧いてくるでしょう。

ちなみにヴィーガン食が広まったことにより、代替食品も増えています。動物性の食材を植物性に置き換えることで、料理のバリエーションを豊富にすることが可能です。肉の代用として大豆ミートや豆腐を使ったり、牛乳やチーズを植物性に変えたりすることで、美味しく食べられるメニューの幅も広がります。代替食品を活用しながら自分好みの食事を楽しむことが、ヴィーガンを気軽に始められる一つの方法です。

ヴィーガンの程度を決める

ヴィーガンは食事で肉・魚・卵・乳製品一切を口にしないという厳格なヴィーガンを実践する人から、外食などの際は周りの人に合わせて、肉や魚を口にするという「ゆるゆるヴィーガン」まで幅広く存在します。普段の食事はどこまで食べるのか、人と一緒に食事するときはどこまで許容するのか予め決めておくと、判断に迷うことがありません。一度決めておいて実践してみてから変えるのもOK。自分が一番過ごしやすいヴィーガンの範囲を決めておくと、周りとの調和も図りやすいです。

ヴィーガン食にするときの注意点

ヴィーガン食を始める際は、以下の2点に注意しましょう。

• 家族や周囲に理解を求める
• 体調の変化に気を付ける

それぞれ詳しく解説していきます。

家族や周囲に理解を求める

突然ヴィーガンに目覚めた場合、家族や周囲は理解しにくい場合があります。強硬的にヴィーガンを実践すると家庭不和になったり、周囲との軋轢が生まれたりします。周囲に対してヴィーガンを実践することを伝えましょう。なぜ自分はヴィーガンを実践したいのかも伝えると相手に理解してもらいやすいです。また同じ食卓を囲む家族がいる場合は、自分だけ違うメニューにするのか、同じものを食べてもらえるように工夫するのか、その点も気を付けたいところです。食事は家族の要であり笑顔が集う場所です。そこで価値観が違っても愉しく食事できることがヴィーガンを長続きさせるコツです。

体調の変化に気を付ける

ヴィーガン食に変えると、心身に変化が起こるかもしれません。しかし、急激な体調の変化には注意が必要です。いきなり体重が減ったりトイレが近くなったりするのは、体調が悪化しているサインの可能性があります。栄養バランスは崩れていないのか、食事以外にストレスになっている要因がないか、生活を振り返ってみましょう。

自分に合ったヴィーガンを始めてみよう

ヴィーガンを始める3つのポイントを知っていれば、新しい食生活をスタートできます。禁煙や禁酒と同じようにいきなりヴィーガン食に切り替えることは可能です。

また、徐々にヴィーガン食を採り入れるやり方もあるでしょう。その場合は穀物と野菜を多めに摂る食事を心がける。代替食品を使うなどの工夫をすることで、最初の一歩が踏み出せます。食生活に慣れてきたら、身の回りにある動物由来の製品にも目を向けてみるなど、視野を広げてみてください。

ヴィーガンに興味を持った方が、長くヴィーガンを続けられることを願っています。

ありがとうございます。