アロマには、心の状態を整えたり、ストレス解消したりする効果があることが知られています。しかし、「香りが心に影響を及ぼすのは本当なのか？」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、アロマのストレス解消効果について徹底解説します。ストレスに作用するメカニズムについても解りやすくお伝えするので、最後までご覧ください。

アロマがストレス解消に効くメカニズム

アロマが、ストレス解消に効果を発揮する仕組みについて解説します。

嗅覚に働きかける

香りは鼻から摂取されます。鼻は脳に感覚を直接届けられる、唯一の感覚器官です。具体的には、鼻から取り込まれた香り成分が鼻の中の粘膜に付着し、電気信号へと変換されます。そしてその信号が喜怒哀楽や感情、本能を司る「大脳辺縁系」と呼ばれる部分へ送られるのです。

このように、嗅覚は大脳辺縁系とダイレクトにつながっているため、心地よい香りや好きな香りを吸い込むことで良い気分になり、リフレッシュ効果やストレス解消効果を得ることができます。よい香りを嗅ぐことは喜びとなります。言い換えると身体も心も浄化されます。

よい香りを嗅ぐことは、ストレス解消になるだけではなく、歓びを感じられること。

身体も心も浄化される、とも言えるでしょう。

自律神経系に働きかける

自律神経とは、自分の意志とは関係なく働くコントロールできない神経のことで、交感神経と副交感神経から構成されています。それぞれ、心拍数や血圧、胃腸など内臓の動きを制御しており、自律神経のバランスが乱れると体調を崩してしまいます。

アロマには、この自律神経系に働きかける作用があるため、症状や悩みに合わせたオイルを使用すれば、自律神経のバランスが整うのです。ストレスが溜まっていてもっとリラックスしたいと感じたときや、眠れないときには、鎮静効果のあるものを選びましょう。

ストレス解消にお勧めのアロマオイル

アロマと一口にいっても、種類によって効果はさまざまです。ここでは、ストレス解消におすすめのアロマをご紹介します。

ベルガモット

ベルガモットは、不安やイライラした気持ちを取り除いてくれる効果のあるアロマです。抗うつを目的として福祉や医療の現場でも活用されているほどなので、高い効果が期待できるでしょう。ほろ苦いオレンジのようなジューシーな香りで、アールグレイ（紅茶）の香り付けにも使用されています。

ラベンダー

ラベンダーの効果の1つに、抗ストレス作用が認められています。また、ストレスを取り除くだけではなく、緊張をほぐす効果も期待できるため、ストレスで身体がこわばってしまうという方にもおすすめです。甘く優しいフローラルの香りに加え、ハーブのような清涼感も感じられます。

パイン（松）

ストレスが溜まっている方に特におすすめなのが、パインのアロマです。パインのアロマには、高いリフレッシュ効果や鎮静効果、神経強壮効果などがあることが分かっています。爽やかでシャープな香りが特徴で、まるで森林の中にいるようなヒーリング効果も得られるため、心が疲れてしまったときにも良いでしょう。

アロマを日常に取り入れる手軽な方法

ここでは、手軽なアロマの使用方法をご紹介します。

アロマディフューザーを使う

アロマディフューザーを置いておけば、家中を常に良い匂いに保つことができます。仕事でストレスを溜めて帰ってきても、ドアを開けた途端にほっと癒されるでしょう。広い空間にまんべんなく香りを拡散させたいときは、業務用として販売されているアロマディフューザーを使用してみてください。

お風呂で香りを楽しむ

今日は特に疲れた…という日は、好きなアロマオイルをバスルームに拡散させて、香りを楽しんでみましょう。湯船にアロマを入れる場合には、直接入れると刺激を感じる可能性があります。無水エタノールやキャリアオイルなどとよく混ぜ合わせ、希釈した状態でお風呂に入れましょう。良い香りの中で、お風呂にゆっくりと浸かれば、相乗効果で十分にストレス解消できるでしょう。

ハンカチやティッシュに含ませて嗅ぐ

またアロマオイルをハンカチやティッシュに染みこませて香りを嗅ぐことも一つの方法です。直接嗅ぐことで、よりリラックス効果が期待できます。ただし、アロマの種類、グレードによっては直接手肌に触れてはいけないものもあるので、取り扱うときは商品の注意事項をよく読むことも大切です。

アロマの効果で、手軽にストレス解消しよう！

本記事では、アロマのストレス解消効果について解説しました。アロマの中には、ストレス解消に効果が期待できる種類のものが数多くあります。ぜひお好みのものを見つけて、自分なりのストレス発散に役立ててください。